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おかずの種類の少なさ。毎日の食事の悩みの種の一つですよね。
材料をたくさん使った1つのおかずをどーんと作るのならそこまで苦ではないのですが、あまり多いと減りが遅いし、かといって少ない量を何品も作るのは大変だし…。
我が家も3人家族なので、おかずの種類を増やそうとすると、にんじんのしりしり、ほうれん草のお浸しなど、1食材レシピがついつい多めになってしまいます。
今回はそんな悩みを魔法のように解決してくれる、目から鱗の調理法を紹介します!
「ポリ袋レシピ」で少量おかずを一気に調理!
その調理方法とは「ポリ袋レシピ」!
方法はとても簡単で、食材と調味料をポリ袋に入れて縛り、沸騰した鍋の中で加熱するだけ。温めているところはレトルトのようなイメージです。
ポリ袋に食材と調味料を入れて下味をつけたりする方法はメジャーですが、そのまま加熱してしまおうというのが目から鱗ですね。
ポリ袋調理の方法
それではポリ袋調理のやり方を説明していきます。
実際に、イワシの梅煮と、かぼちゃと豚肉の煮物を作ってみました。
まず、魚と肉は熱湯をかけて臭みを取ります。灰汁が落ちるのでぜひやっておきましょう。仕上がりが違います。
かぼちゃは火が通りにくいので薄切りに。
食材と調味料をポリ袋に入れ、調味料が周るように揉み込みます。
イワシは崩れてしまうので、軽く調味料がまわる程度にします。
大きめのボウルか鍋に水を入れ、そこへポリ袋の食材部分を沈め、空気を抜きながら袋の口をねじっていき、『なるべく上の方で』縛ります。
下の方で縛ってしまうと、残っている空気が膨張して破裂したりする可能性があるので、かならずねじりながら空気を抜き、上の方で縛るのを忘れないでください。
このとき、調理に使う大き目の鍋に水を張って作業すると、そのまま加熱にも使えるので水が無駄になりません。
火の通りがよくなるように、なるべく平べったい形にするのがポイント。
鍋の底に、食材が直接当たらないように皿や蒸し器などを入れます。
うちはこんな蒸し板があるのでこれを敷きました。
金属、木製、なんでもOK。
お皿は沸騰したときにボコッと泡に煽られてしまうことがあるので、泡が抜けるような形になるように気を付けましょう。
まず沸騰させます。
沸騰したら極弱火にして、食材を入れます。
蓋をしないで、規定時間湯せんにかければOK。今回はどちらも20分ほどかけました。
ねじっておいた部分がゆるんで、空気が膨張したのがわかります。
10分ほどで完成するレシピもありますが、長くても20分くらいでだいたいできるようです。
完成!
イワシの梅煮は大きな型崩れもなく、ぷりぷりトロトロの神がかった出来栄えになりました!!
かぼちゃの方は味はいいのですが、ちょっとかぼちゃが多すぎて、中心の方はちょっと硬い仕上がりに。お肉は問題なかったです。
ポリ袋に入れる前に、かぼちゃは一度レンジにかければよかったかなと反省。
ですがどちらもおいしく、味が染みていていい出来でした!ビニールとお湯は捨てるだけなので、洗い物もなく簡単!
とくにイワシの梅煮は、鍋で作ったのではこの柔らかさは出ない…!本当に感動の出来でした。
使用するポリ袋に注意
この調理方法ですが、ポリ袋を湯せんにかけるので、耐熱性が求められます。
そのため、どんなポリ袋でも使えるというわけではありません。
注意ポイント
・半透明の「高密度ポリエチレン」であることは必須
・厚みは0.01mm以上を推奨
・食品用・日本製であることを推奨
この3つに気を付けてください。
高密度ポリエチレンは耐熱性が100℃以上あり、お湯が沸騰していても大丈夫です。
食品用でも透明なポリ袋は、高密度ポリエチレンではありません。加熱することを前提にしていないので、使用するのはやめましょう。
スーパーで無料でもらえる半透明の袋は、高密度ポリエチレンでないこともあります。厚みも薄く、大きさも不十分であることがほとんど。
やはりしっかりと明記してあるものを買った方が安全です。
100均などで普通に売っていますし、ポリ袋調理が気に入ればネットでまとめ買いしてもいいでしょう。
私が使っているのはこちらです。湯せん対応、安心の調理用ポリ袋。
なんといってもポリ袋なので、調理で使わなくても、いくらでも他の使い道があるのが魅力です。
買ったけど使わなかったな~なんてことにもなりにくいので、気楽に挑戦できます!
ポリ袋調理にはメリットがいっぱい
ポリ袋調理にはたくさんのメリットがあります。
なんとなく楽そう、というだけじゃなく、実際にやってみると多くの利点を感じることができるでしょう。
ポリ袋レシピを使ったことで、私が実際に感じたメリットを紹介していきます。
冷凍もOK!3品調理も夢じゃない!
まずは少量×複数品の一気調理ができる点。
鍋の容量次第ですが、多ければ3品ほど作ることも可能です。
ポリ袋に入れたまま冷凍しておくこともできるので、1つのレシピを2~3セット冷凍で作りおきしておいて、今日はこの組み合わせで作ろう!ということができます。
五目煮やポテトサラダなど、ちょこちょこ出したいけど少量を毎回作るのは面倒!というレシピは小分け冷凍でストックしておけばとても便利。
凍らせるときは鍋のサイズに入るくらいに平らにしておくのを忘れずに。
調味料が少なくて済む
ポリ袋を使えば、調味料が少なくてもしっかり食材に絡みます。フライパンや鍋で調理する量の2/3くらいでもいいのでは?と感じるくらい。
これは個人差があると思うので調節していってもらえればいいと思います。
味もしみこみやすく、食材から出た水分だけで調理するので、薄味になりにくいです。
洗い物が少なくて済む「精神的エコ」
ポリ袋で味付け、下ごしらえをする調理方法は、やはり洗い物が少ないことがメリット。
ゴミは出るじゃない!と思うかもしれませんが、手やボウル、調理後の鍋やフライパンを洗うことを考えたら、洗剤・水を使うのとどちらがエコか?という話になります。
細かい計算はしていないのでどちらがより節約という話はしませんが、一概にポリ袋=ゴミがでるからエコじゃないとは言えないでしょう。
また、洗い物が減ることで手荒れも抑えられ、ハンドクリームなどのケアも減るという一面もあります。
調理・片付けともに時短にもなるので、精神的エコという面ではかなり恩恵が大きいと思います。
コゲつかない
ポリ袋調理は基本湯せんなので、炒め物やソテーにはあまり向いていないように思います。
しかし、一度ポリ袋調理でしっかり中まで火を通してから、最後にフライパンで焼き目をつけたり、煮汁を煮詰めたりといったアレンジを加えることで、ぐっとレシピの幅が広がります。
最後にフライパンを使うので、その分洗い物は増えてしまうのですが、仕上げだけなので「中まで火を通さなきゃ」という点を心配しなくてすみます。
強火で一気に香ばしさをプラスして、そのまま食卓へ!火の通りが心配な手羽元も、焼きすぎ・焦げ付きを心配せずに作れるのは快感です!
この方法で我が家で人気なのがタンドリー手羽元。スパイスをもみ込んだ手羽元をポリ袋調理して、最後にフライパンに油を敷いて、軽く炒めて焼き目をつけて完成です。
水っぽさも飛び、焼き過ぎによるパサつきもなくとてもおいしいですよ!
ポリ袋調理に向かないもの
火の通りが悪い、ごろごろした根菜の調理には少し向かないかなと思います。
できないわけではないのですが、ごろごろしていると真空になりにくく、平らにもしにくいので火の通りがどうしても悪くなります。
かぼちゃもスライスして調理してみましたが、角が張ってとても平らにしにくかったです。もう少し少ない量、小さいカットならうまくいくかもしれません。
大量につくるのには当然向かないので、煮物をガッツリ作りたい!というような場合はポリ袋調理には向かないでしょう。
味を染みこませるだけなら、カットした野菜を一度レンジにかけ、ある程度火を通してからポリ袋調理にかけるのはアリだと思います。
灰汁抜きしなくてはいけないもの
火は通りますが、しっかり灰汁抜きをした方がいい食材の下ごしらえにも向きません。
代表としてほうれん草のお浸しですが、ほうれん草には基本的にシュウ酸という灰汁が多く含まれているため、熱湯で茹でて灰汁を出さなくてはいけません。
下ゆでなど前もって火を通す下ごしらえがある場合、灰汁抜きのための処理かどうか確認しましょう。
灰汁抜きをした後にポリ袋調理をするのには何の問題もありません。
ポリ袋レシピをまとめた本も多数!
私がこのポリ袋レシピに出会ったのは、地元の図書館にあった本です。
和・洋・中いろいろなレシピが載っていて、こんなものもポリ袋で作れるんだ!とまさに目から鱗でした。
アイデア次第でいろいろな料理が作れるポリ袋調理ですが、最初はどんな料理が作れるのかイメージがつかみにくいものです。
ポリ袋調理はテレビでも紹介されたことがあり、レシピ本もいくつか出ています。
私が見つけたように図書館に置いてあるということもあるので、一度足を運んでみるのもいいかもしれません。
アウトドア・災害時にも
さらにポリ袋調理をおすすめしたいのが、キャンプなどのアウトドア。
一つの鍋でじっくりと熱を通す調理方法は、キャンプのゆったりした雰囲気にもピッタリです。
あらかじめ家でポリ袋に入れておけば、着いたらお湯を沸かして入れるだけ。食材を切る手間もないですし、ゴミも最小限で済みます。
キャンプは料理が醍醐味!!という方も多いと思いますし、私ももちろんそうです。が、キャンプ場に着いてすぐの昼ご飯や、撤収日の朝食など、あまり時間をかけられない時には本当に便利です。
ポリ袋を湯せんにかけている間に、テントを建てたり、撤収の準備をしたりと、時間も有効に使うことができます。パパッと昼食を済ませて、夜のために凝った料理をがっつり作ることができるのです。
洗い物も減るので、水が貴重な災害時にも役に立つ調理法です。災害時にご飯を炊く方法のひとつとして知られているハイゼックスも、高密度ポリエチレンの袋を利用した湯せんレシピの一つといえるでしょう。
アイデア無限大!ポリ袋で調理時間の質をUP!
エコ・時短・作り置きといったレシピは世の中に多くありますが、実際やってみると意外と手間だったり、日持ちしなかったりといったこともしばしばあります。
ですがポリ袋調理は、既存の楽ちんレシピからさらに一段上の調理法!
火を通す前の状態で作って冷凍しておけば一週間以上持ちますし、一度に2~3品作れるのに洗い物がほとんど出ないのは感動です。
煮崩れや焦げ付きもないので、気を張らなくていいのも嬉しいポイント。
なんでも作れるというわけではありませんが、レパートリーにいくつか持っておくだけで、毎日の料理がグンと楽になること間違いなし!
気軽にチャレンジできる調理法なので、ぜひお試しください!