ボーダーコリーのツナ氏ですが、先日無事5ヶ月になりました!
全てのワクチン、ノミ・ダニ・フィラリア予防もすべて済ませ、念願のお散歩デビュー。
今まで外に行けず、ケージと6畳の部屋中心の生活で、さぞウズウズしていただろうと思いました。
なにせボーダーコリーは牧羊犬、運動量が多いことでも知られる犬種。
朝晩一時間以上の散歩は当たり前!と覚悟していたので、彼にとって念願の外、そして楽しい毎日が始まるのだろうと思っていました。
散歩を始めても家の中で落ち着かない
予想に反して、散歩が始まる前よりもなんだか興奮が酷くなっているようなツナ氏。
室内での遊びもエキサイトしがちになっていました。
あれっ?まだ発散し足りないのかな…?と、散歩の時間はどんどん増え、数日で一時間半に。さらに同じ道だと飽きるという話も聞いたので、ルートを変えてみたりしました。
社会化が大事だという情報を見て、なるべく他のワンちゃんが多い道を歩いたり、車や人も多い道を選んだり、色々と工夫しても興奮は酷くなる一方。
そんな日を数日過ごし、これは何かおかしい…とお世話になっているペットショップの店長さんに聞いてみることに。
すると目から鱗の答えが。
「まだ本当に散歩を始めたばかりなので、長すぎると興奮の原因になります。最初は朝夕30分程度で様子を見たほうがいいですね。肉球もまだ柔らかいので、怪我の原因にもなるので」
えっ!!
てっきり散歩が足りなくて、体力が有り余ってると思ったら、まさかの散歩しすぎ。
その数週間後、動物病院の先生も
「散歩始めたばかりなら、なるべく同じルートで、できれば最初は他のワンちゃんが少ないルートがいいかな。まずは安心して外を歩けるようにしてください」
なんですって!
吠えやすくなったり、興奮しやすくなるのは散歩や発散が足りてないから!と思い込んでいましたが、まさかの刺激が多すぎるのでは、という可能性が浮上。
ちょうどその頃、ケージの置いてある6畳間以外に、居間もフリーにし始めて慣らそうと思ったり、トイレも上手になってきたからケージの外の場所に誘導してみようとしていました。
それも重なり、ツナにはかなりのストレスになっていたようです。
また、遊び方が激しいので体力が余りすぎているのかと思い、なるべく時間を作って一緒に遊んでいたのですが、これもおそらく寝不足を引き起こしていたと思われます。
サイクルを変えてみる
散歩は朝、夕、20~30分同じルートに限定し、車や人通りが多すぎない道を選びました。
時間が短いので、散歩するワンちゃんに会うのはせいぜい1回ほど。
お散歩に行けない分の時間は慣れた6畳間でよく遊び、居間のフリーとトイレの新しい場所への誘導は中止。
するとお散歩中も比較的落ち着くようになり、帰って来てからの興奮もかなり減りました。
居間のフリーもやめたので、ケージで休む時間が増えて、昼寝もしっかり。夜も早めにクレートに入るように戻しました。
散歩が長かった時はクレートの中でもガタガタしてることがありましたが、サイクルを変えてからは静かに入っていられるように。
遊び方も比較的穏やかになり、今までにない楽しそうな笑顔を少し見られたような気がします。
結論・刺激が多すぎた
「犬 問題行動」などで検索すると、散歩が足りない、飽きてて刺激が足りない、狭い場所に閉じ込めすぎ、運動する時間が少なすぎるといった指摘が多く検索されます。
しかし、休めなかったり、知らないこと・わからないものにさらされる、ということもまたストレスなんだなということを痛感しました。
もちろん、新しいことを見せたり体験させたり、社会化や遊び、運動はとても大切なことです。
ですが、そればかりに必死になって、ツナをしっかり見てあげられてなかったな…と反省しきりでした。
なるべく早いうちに色々なことに慣れさせよう、体験させようと必死になり、それらが彼のキャパを完全に超えていたのです。
まずは一つずつ、これは大丈夫、これも大丈夫、と彼が納得できるペースで進めてあげなくてはいけなかったんだなと感じました。
とりあえずは、外の新しい道を30分歩く。彼がこの情報だけに集中できるように、そして頑張って受け止めてきたら、慣れた空間で休ませてあげる。
そうすると、笑顔が増え、家の中でも落ち着ける時間が増えるようになりました。
問題行動の対処法は犬によって異なる
今回、ツナの興奮の原因は多すぎる刺激のせいでした。
しかし、これがすべての興奮する犬に当てはまるわけではありません。
発散が足りないこともあるし、散歩が少ないこともあるでしょう。
ツナは比較的神経質で、ビビリな面があります。だからこそ、多すぎる刺激で身も心も休まる暇がなく、過度なストレスになってしまったのではないかと思います。
これがイケイケな性格の子だったら、どんどん新しいものを見せたほうがいいのかもしれません。
ネットや本の情報だけではなく、やはり目の前の子に向き合わないといけないんだなということを痛感しました。
よく、犬のしつけには「一貫性が重要」という表現を目にします。
ですがそれは決して「間違った方法を押し通す」事ではないと思います。
試してみて、悪化したなと思ったら、できていたところまで戻るのは大事なことだなと感じました。
子犬が興奮しすぎてしまう。いっぱい散歩しているのに、よく遊んでいるのにどうして…と悩んでいる方。もしかしたら彼らには休息や安心が必要なのかもしれません。
子犬の性格を考えてみて、家の中では広すぎないエリアで行動させ、安心して大好きな飼い主さんと遊んだり、散歩できるようにしてあげられる工夫をしてみるのも、ひとつの方法かと思います。
ツナは30分の慣らし散歩を2週間ほどじっくり続けたところ、外の環境に少しずつ慣れ、その後様子を見ながら40分、50分と増やしていき、3週目には1時間近くしっかり歩けるようになりました。
これが正解というわけではありませんが、思い当たる節があったら一度検討してみてはいかがでしょうか。