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急性喉頭蓋炎になった話

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急性喉頭蓋炎とは

食べ物を飲み込むときに、気管へ入らないよう道をふさぐための蓋、「喉頭蓋」が炎症を起こす病気です。

炎症を起こす原因となる菌は数種類あり、特別珍しい病気というわけでもないようです。

年齢や性別関係なく、誰でもかかる可能性がある病気だそう。タバコとの因果関係も言われているようですが、縁のない私でもかかったので、本当に「いつでも」「誰でも」突然かかる可能性のある病気かと思います。

「重症」までの早さが恐ろしい病気

喉にある「喉頭蓋」が細菌に感染して発症する病気ですが、そうと気付かずに「喉風邪」と見逃されていることもありそうです。

軽症であれば、投薬で済むことも。しかし一転、重症化すると死亡することがある病気でもあります。

喉頭蓋が腫れあがると気道を狭めてしまい、最終的には「物理的に」気道をふさいでしまいます。

つまり窒息です。

異物が詰まっているわけでもないので取り除くことができず、口から気管にチューブなどを入れることも非常に困難になるのだそうです。

気管に穴をあける手術は時間がかかるため窒息してからでは遅く、そうなってしまうと体の外から筒状のものをぶっ刺して呼吸を確保するしかないようなのですが、それも技術が必要であったり、障害が残る恐れもあるとか。

しかし、塞がってしまうと人工呼吸もできず、人工呼吸器のチューブを入れることも不可能なため、いざという時はそれしか対処が無いそうです。脳に酸素が行かなければ、重い障害が残ったり、植物状態になることもあるからです。

救急でも恐れられるというこの病気の怖いところは、重症化までの早さと、その診断のしにくさのようです。

喉に異変を感じてから、窒息に至るまで、早ければ数時間という早さで進行する場合もあるというから恐ろしい。

また、喉に刺激を与えるとその反動で窒息してしまうこともあり、「喉見せてくださいね~」のヘラで押さえる刺激や、CTのために仰向けになることがきっかけになってしまうこともあるそうです。

ハッキリと喉頭蓋炎と診断するには、鼻ファイバースコープで直接喉頭蓋を見るのが基本で、これを扱えるのは、「基本耳鼻咽喉科の医者のみ」なのだそう。

しかし救急にいるのは外科や内科の先生が多く、耳鼻科の先生がいることはほとんどない。

急激に悪化していく中で、いかに早く喉頭蓋炎であるという可能性にたどり着けるか、そして対処ができるか…ということを考えると、恐れられるのも納得の病気かと思います。

また、どこまで腫れが進むか、どのくらいの早さで腫れが進行するのか経過を注視しなくてはいけないため、大きい病院などへの紹介や、緊急入院措置を取られることも珍しくないようです。

入院に至るまで

午前中はいつも通り、ピンピン元気に生活していました。

異変を感じたのは午後1時頃。喉がイガイガするな?と思ってから、一時間もしないうちに痛みが激しくなりました。

3時にはすでに喋ることがかなりつらくなっていて、息子とは筆談、夫にはLINEで夕方急ぎで病院に行きたいと連絡。

水を飲むのも頑張ってやっとでした。

18時頃、かかりつけ医(内科・呼吸器科)を受診。

「喉、別になんともなってないけどね~」という診断で、念のため5日分の風邪薬を処方。

夜、薬を飲んだものの酷くなる一方に。この時点での症状は

・飲み込むときに喉が激しく痛む(嚥下痛)
・「喉が埋まりそう」という感覚
・それに伴う息苦しさ

とくに「喉が埋まる・詰まる」という感覚は非常に強く、横になったらなにかが喉にハマって死ぬ、という意識がありました。

調子が悪いし寝る…といいつつも、夫に「頼むから何度か様子を見に来てほしい、寝たら死にそうで怖い」と訴えるほどでした。

そして夜10時、喉が詰まる感覚に耐えられず、夫に「苦しい」と訴え、大学病院の夜間外来に電話。

「息が苦しい」と伝えたため、呼吸器科・内科の先生が中心になって診察してくださいました。

コロナ禍であったこともあり、まず疑われたのはやはり呼吸器系。しかし血中酸素も、喉の様子も悪くない…

ここで救急の先生がよく問診してくださって、喉の痛みを何度も訴えたこともあってか、喉のCTを撮ってくださることに。

(正直、CTであおむけになるのは窒息しそうな感覚が強く恐怖でした)

CTで喉の奥がどうやら腫れている…ということがわかり、急遽耳鼻科の先生を呼び出してくださいました。

その間に、急ぎ炎症止めの点滴を。

一時間ほどして耳鼻科の先生が来てくださり、鼻からのファイバースコープカメラで診察、喉頭蓋が腫れているようだと診断。

まだギリギリつばが飲み込める状態だったため、翌朝一番に受診するように言われ、痛み止めなどを処方してもらって帰宅。午前1時。

点滴が効いたのか、むせ返りながらもなんとか一晩過ごし、翌朝8時半に耳鼻咽喉科を受診。この時点で錠剤は飲み込めなくなっていました。腫れが進行し、嚥下するときに喉頭蓋が食道までせり出しているのだと思います。薬が喉に詰まって死にかけました。

即採血し、結果を待って9時半頃に順番が回ってきて、改めて鼻カメラで患部の状態を撮影。

白血球の数値と、腫れがかなり進行していることもわかり、その場で緊急入院となりました。

入院してから

抗菌剤と炎症を抑える点滴を続けるものの腫れがおさまらず、このままだと窒息防止のため、気管に穴を開ける手術をする可能性もあります、と伝えられる。

3日ほどその状態が続き、横になれないのでクッションを抱えたまま寝たことも…なかなかの苦行でした。

とはいえ、ペースト食(気分はちゅーる)は時間をかければなんとか完食できる程度には喉も動いてくれました。発声はかなり厳しかったです。

4日目から腫れが引きはじめ、そこからはトントンと快方に向かっていきました。錠剤の痛み止めも飲めるようになり、5日目には横になってゆっくり眠れるほどに!(それまでは喉の詰まり感で何度か夜中に起きていたので)

8日目には違和感が残る程度まで回復し、会話も途切れ途切れゆっくりなら問題ないようになりました。

大学病院で入院患者さんが待ち状態になってることもあり、もう自宅療養で大丈夫そうだということになり、退院。

抗菌薬や痛み止めも処方され、悪くなったらすぐ来てと言われましたが、一週間くらいは喉の違和感が残ったものの、お家で療養して完治となりました。

喉の痛みは耳鼻咽喉科!

今回身に染みたのは「喉の痛みは耳鼻咽喉科」ということです。

急性喉頭蓋炎は確かに恐ろしい病気ではありますが、耳鼻科の先生なら見逃すことはほとんどなく、早期発見できれば重篤な状態になる前に手を打てる病気のように思いました。

喉頭蓋さえ見られればすぐわかる…逆に、耳鼻科の先生でなければ喉頭蓋を直接確認するのは難しい、とも言えます。

耳鼻科の先生は、救急にいることはほとんどないそうです。

私は夜間にかかったのが大学病院ということもあるのでしょうが、救急の先生が喉頭蓋炎の可能性に気付いてくれて、なおかつ耳鼻科の先生に連絡が付いたのが幸いだったと思います。

それでも、もっと進行が早かったら危なかったと思います。いろいろとギリギリ助かったと痛感します。

翌朝一番に受診するように言われた時も、「必ず朝一番で来て。このまま放っておけば死ぬこともある」と言われましたし、翌日受診した時も「亡くなることも珍しくない病気」と言われました。

一転して、見つかるのが早ければ、炎症止めや抗菌剤の処方だけで済むなど、例え入院になっても経過観察が中心となり、大事に至らずに済む場合も多くあります。

間に合うか、どうか。

それには「平日」「日中」にしっかり耳鼻科を受診するのが大切です。

風邪だろうな、じゃいつものお医者さんに…仕事中だから終わったら、それか明日…ではなく、おかしいくらいの喉の痛みはすぐに耳鼻科に駆け込みましょう。

さいごに…

急激な喉の痛みに、私は病院に行くまでに必死にいろいろとスマホで検索しました。

嚥下痛・急に喉が痛い・飲み込めない…これは何なんだろうと半ばパニックにもなっていましたが、そんなことより近くの耳鼻科を検索すべきだったと今なら思います。

知っておけば助かる病気です。喉頭蓋炎という病気のことは知らなくても、「喉の痛みは平日日中にすぐ耳鼻科!」ということが広がってくれればと思います。

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