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愛犬とキャンプに行く時、まず考えなくてはいけないのが係留場所(リードを繋いでおく場所)です。
中には係留場所が設置してあるドッグサイトや、柵で囲ってあってフリーOKなサイトもありますが、書いてない場合は基本必須だと思ったほうがいいでしょう。
係留方法は大きく分けて2種類で、ペグで打ち込むタイプか、アンカー(重り)に係留するタイプです。
どちらにもメリット・デメリットがあります。
ペグタイプ
メリット
安価であることが多い
1本のペグなので、お手頃価格です。数百円~高くても3,000円程度で見つかります。
小型犬なら専用のものでなくても係留できる場合があります。自己責任になりますが、太めのペグを打ち込んで使っている人もいるようです。
軽い、場所を取らない
ペグなので重さはそこまでありません。アンカーに比べれば場所も取りません。
ただし長いものもあるので、収納は考えたほうがいいかもしれません。
しっかり打ち込めばかなり抜けにくい
一番心配になるのがこれだと思います。
ですがスクリュータイプ、かえしが付いているタイプもあり、実際のところはかなり抜けにくいようです。
デメリット
打ち込む場所を選ぶ
当然ですが、岩場や砂地、下に大きい石がたくさん埋まっているような場所では使えません。
雨上がりなど地盤が緩んでいる場合も不安が残ります。
抜くのが大変な場合がある
スクリュータイプはまだ楽という声が多いですが、かえしが付いているタイプは撤収の時に抜くのが大変です。芝生を傷めてしまう場合もあります。
抜けてしまったらどうしようもない
基本的に使い方や制限荷重を守っていれば抜けることはほぼないようですが、万が一抜けてしまったら手の施しようがありません。
呼び戻しが完璧にできれば問題ないですが、ペグが抜けるような状況だと、犬がパニックになっていることも十分考えられます。
アンカー(重り)タイプ
メリット
場所を選ばない、移動が容易
置くだけなので、地面のコンディションや状況に関わらず使うことができます。地面を掘ってしまってもペグのように抜けて困るということもありません。
また、やっぱりこっちに来てもらおう、という時でも簡単に移動することができます。
小型犬の場合、重りも小さくて済むのも利点です。
動いても追いつきやすい
動かない重さをかけているつもりでも、犬がパニックや本気になったら動いてしまう可能性があります。
そんなときでも、アンカーの場合は犬が重りを引きずっているため早くは走れず、追いつくのが容易です。
デメリット
値段が高くなりがち
1つで済めばまだ安く済みますが、体重に合わせて重りを増やしていくと、かなりの値段になることも。
場所を取る、重い
アンカーなので、当然場所を取ります。重いので移動や積み込みが大変だったり、万が一足に落としたりすると怪我に繋がります。
我が家が選んだのはアンカータイプ
いろいろ話し合った結果、中型犬で、アクティブさ抜群のボーダーコリーということもあり、アンカータイプでいくことにしました。
まだ5ヶ月なので呼び戻しも完ぺきではないため、万が一抜けてしまったらもう追いつけないですし、まだまだ興奮しやすいので、安全をとってアンカーがいいだろうということに。
場所をすぐに移動できるのも高ポイントでした。
いろいろ検討した結果、購入したのはこちら。
4枚まで重ねて使うことができて、不安だと思ったら追加で足せるのが魅力。とりあえず1個で大丈夫だろう、ということで、K9アンカー1個と90cmのワイヤーリードを購入。
ワイヤーリードは長さや形状がさまざまあるので、どう係留するかにより選ぶといいでしょう。
長さのバリエーションをいくつか揃えておくと、ケースに合わせて係留方法を変えられるので重宝します。我が家も追加で3mのものを使っています。
通常時は3m、焚き火中などあまり大きく動いてほしくないときは1mなど、使い分けています。
結論から書くと、アンカー1個では足りませんでした。(1歳半を超えてからは、2枚重ねて使っています。)
このアンカーですが、普通に一生懸命移動しようとする分にはまったく動かないのですが、我を忘れて飛び出したときはあっさり引きずる結果に。
アンカー1個でトライした初キャンプの様子はこちらにまとめてあります。
他のワンちゃんにはそこまでなにもなかったのですが、なぜかとある1匹のワンちゃんを見た瞬間にツナ氏のスイッチがON。
万が一アンカーごと移動しても自分の足とケージに引っかかるように配置はしていたのですが、足とケージも一瞬吹っ飛びさすがに焦りました。
すぐにリードを掴むことができ大事には至らなかったのですが、向かって行ったワンちゃんと飼い主さんには大変申し訳ないことをしました。猛省です。
この時点でツナ氏の体重は10キロ。1歳を過ぎ20kgになった今では、アンカーと車をワイヤーリードで係留しています。いざという時に飛び出しても、車に繋がっているのでそれ以上移動することはありません。
当然ですが、ペグタイプもアンカータイプも目を離して繋ぎっぱなしにするものではないので注意が必要です。
車に直接係留する
車に直接係留することもできます。牽引するリング部分に引っ掛けるなど、リードを繋ぐことさえできればまず動きません。
ただし、車を中心にワンちゃんが移動するので、駐車位置や向きに気を配る必要があります。
車の向こう側に周られると姿が見えなくなるため、引きずることができないからと油断すると、思わぬ事故につながることになります。
今日は空いているから広く使っていいよ、とOKが出た日は、ツナ氏は車に係留してかなり広々動いています。
混んでいるときや隣の距離が近い場合は、アンカー+車に係留という形で、動ける範囲を調整して使っています。
直接係留しなくても、アンカーやペグを車に係留しておくことで、いざという時のブレーキになってくれるのは安心感が違うと思います。
係留するときにはリードの種類にも注意
係留する場合、リードを噛んでしまう可能性があるなら、ワイヤーリードか鎖など、金属のリードを使用するといいでしょう。
噛み切ってしまうまでいかなくても、普段使いのリードをかじられてしまうと、散歩のときに切れてしまうこともあります。
我が家はワイヤーリードを使っていますが、コシが強く、動くと違和感があるのかツナ氏は少し気になるようでした。
リードを噛まなくなったら通常のリードでもいいのかなと思います。
また、車に係留する場合は金具部分が当たって傷になる可能性があるので注意しましょう。
木を使って疑似フリーに
林間サイトなど、木が多い場所ではロープを使ってさらに行動可能範囲を広げることができます。
二本の木の間の高めの位置にロープをしっかりと張り、カラビナでリードをひっかければ完成です。
木の間分だけ行動できる範囲が広がる他に、リードが上から垂れるので、身体に絡みにくくなるというメリットがあります。
ロングリードでフリーにしておくと、人間も足を引っかけやすくなったりします。木やポールが必要なので場所は選びますが、条件の合う場所があればかなり快適に過ごすことができそうですね。
専用のリードも販売されています。
普通のリードも木に巻き付けて直接係留できますが、その場合は配慮が必要になります。
こちらは直接ツナ氏に繋がっているわけではなく、先述の車と同じようにアンカーを挟んであります。
リードで直接係留すると、木を傷めてしまうこともあります。細い木なら折れたり、しなった反動で思わぬ怪我や事故につながる可能性も。マナーを含めてよく気を付けるようにしましょう。
愛犬の様子を見ながら、楽しく過ごせる方法を
どの係留方法がいいかは、キャンプ場でのテーブル、焚き火、車、木といった配置の他に、愛犬の状態にもよっても変わってきます。
興奮しやすいのか、落ち着いているのか。呼び戻しやマテなど、しつけはしっかり入っているのか。
穏やかに過ごせるなら、そのぶんゆったりリードを取ったりすることもできるでしょう。
ですが、キャンプ場には他の犬や、タヌキや鳥といった野生動物も存在します。
普段から人や犬には何ともないのに、タヌキを見た瞬間突然とびかかっていった、というような体験をした飼い主さんもいるようです。
人間もそうですが、ワンちゃんだっていつもと違うキャンプ場では、ついテンションが上がってしまって…となってもおかしくありません。
とくに、パニック状態になった彼らの瞬発力は恐るべきものがあります。
もしもということもあるので、愛犬とキャンプに行く際は係留方法についてもしっかりと考えておきましょう。