こどもといっしょ フリーライティング

卒園・卒業アルバムに使う写真の撮り方・集め方と共有方法

卒園文集、卒園アルバムの原稿作り以上に時間がかかったのが、写真集めと選定です。

個人のアルバムとは違うので、「誰が」「何回」「どの季節の写真に」映っていたかまでチェックをしました。

そこまでこだわらずにいい写真だけ選ぶだけなら楽ですが、そうはいかないことがほとんどでしょう。

あの子ばかり映っていて、こっちの子が少ない!夏の行事写真に一回も映ってない子がいる!となり、とても大変だった記憶があります。

年少や年中、春の行事の写真は早めにチェックに取り掛かり、コツをつかみながら締め切りの迫る秋、冬の写真集めに備えるといいでしょう。

写真集めの方法【行事編】

私たちは

①役員用のカメラがあるのでそのデータをチェック
②不足分を園の写真データから抽出してもらう
③さらに不足分は個人的に保護者に聞く

この順で写真を集めました。

PTA用のカメラがあるので、まずはここから各行事のデータをチェック。
次に役員が参加できない遠足や、記録にない年少、年中、園での普段の生活の写真を、園のデータからもらいます。

幼稚園の写真データですが、データ保護の観点などにより、直接閲覧できない場合があります。
私たちの場合は行事を指定して、園の主任の先生に逐一CDに焼いてもらわないといけませんでした。(園のパソコンを直接触ったり、閲覧したり、USBを使用することが禁止されていたため)
先生も忙しい中、約3年分の膨大なデータから一人で写真をピックアップしなくてはならず、受け取りまでかなり時間がかかったのを覚えています。

園で保持している写真データを使いたい場合、どうしたらいいか担当の先生に早めに確認しましょう。

そしてそれでも不足している分は、各保護者に写真を持っていないか打診します。
運動会、各発表会は先生も役員も忙しいため、保護者の方がいい写真を持っていることが多いからです。

ですが③は最後の手段ということにしました。
仮に誰かの個人的な写真を使わせてもらう場合、本人はもちろん、一緒に写っている子の保護者の許可を全部取る必要があったからです。

園で撮った写真は、入園時にお便りや冊子などに使用することがある、という許諾書にハンコを押しているので問題ありません。
ですが個人の写真となると話は別です。
渡した本人はいいと思っていても、一緒に写っている子が「使ってほしくなった」と後から言い出したら一大事です。
逆に「なら私が持っているのを使ってほしかった」という声が出ても一大事。

トラブルの元になる可能性が少しでもあるなら、保護者からの提供は避けた方が無難ではないかと思います。

写真集めの方法【個人編】

見開きで、クラス毎に顔写真が並べてあるあのページ用の写真について。

このスナップは秋ごろにPTA役員で数日に分けて撮りました。

なぜ秋かというと「衣替えが終わり、制服で登園し、風邪をひいている子が少ないから」です。
うちの園は夏は体操服登園なので、制服になる衣替えを待ちます。作業的には冬でもいいのですが、冬になるとインフルエンザなど風邪をひく子が一気に出てきます。

お休みで写真が撮れないのも大変なのですが、もっとまずいのが「鼻が赤い」「鼻の下が白くてカサカサ」「鼻水が出ている」状態。これが冬になるとかなり多いです。

せっかくならきれいな顔を撮ってあげたい…そうなると、やはり秋ごろがベストかと思います。

春もありますが、子どもは成長が早いので4月と9月では顔つきが違います。花粉症が酷い子もいるので、夏の日焼けが落ち着いたらなるべく早めに取り掛かりましょう。

「〇月×日~△日の間に、登園時間に個人写真を撮らせてください!」と前もって通知し、園の入り口で撮らせてもらいました。

本来なら、一気に撮ったほうが写真に統一感が出てスッキリします。
とはいえ幼稚園児なので、一発でOKが出る子はほとんどいません。子どもがもうやだ!と思う前に切り上げないとなので、何日かに分けてトライした子も多かったです。

どこで、どんな陽の当たり具合で、どの時間に撮るかというのはとても重要です。子どもを撮る前に、自分たちで一度試してみましょう。

おすすめは、太陽光がよく入る白い壁の屋内

外で撮る場合、直射日光は陰影が強く出過ぎるので避けた方が無難。朝と午後では太陽の位置も違います。陽の当たり方を揃えるために、時間を揃えると統一感が出ます。

必要と感じるなら、保護者にチェックしてもらってもいいでしょう。

私たちはインデックスプリントを使い、どの写真を使いたいか、一任してもらうか、あるいは撮りなおしてほしいかのチェックを全員にお願いしました。

集合写真は園と連携して

扉や表紙に使いたい、園児全員集合の写真。

これを撮るのも一苦労でした。

全員揃っていて写真を撮る時間がある天気がいい日、というのがなかなかないのです。

保育活動に支障を出すわけにはいかないので、撮れるのは朝の登園時間~朝礼が始まる前の園庭遊びの10分ほど。

時間ぎりぎりに登園する子がいるともうアウトです。曇っていてもダメ。

先生に「年長全員と、先生が一緒に写ってる写真を撮りたい!」と話して、毎朝「今日はお休みの連絡きてます~」「今日はまだ誰も休みの連絡ない!」と教えてもらいながらなんとか撮りました。

それでも何十人もいると下を向いている子、目をつぶっている子がかなりいます。全員がカメラを見て笑ってくれることはありません。

できるなら、ビデオ撮影の好きな場所で止めて写真に印刷できるタイプのカメラがおすすめ。

なければ連写撮影をフル活用して、とにかくたくさん撮っておきましょう。

写真の共有方法

アルバムに使う写真の共有方法ですが、ネット上のサービスを使うのがオススメです。

ただし個人情報なので、オンラインストレージを使うかどうかは事前によく相談しましょう。

おすすめは、LINEのアルバム機能。日付事、フォルダ管理もできるので重宝します。

今は幼稚園の保護者同士で連絡用のLINEグループを組んでいることも多く、手軽に使えるのが強みです。パソコンからLINEにログインすれば、パソコンからカメラの写真をアップロードすることも可能。

ネットストレージには抵抗があるけどLINEならOKという人は多いので、上手に活用していきましょう。

ただし、やはり個人情報なのでリスクの説明は必須です。誰かが勝手に外部流出させてしまうなどのトラブルが無いとは限りません。

名前など個人が特定できる情報が映りこんでいる物や、水着などの肌の露出が多い写真などはアップロードを避ける、といった対策も必要かと思います。

写真は個人情報!取り扱いには細心の注意を

写真の選び方やチェックの仕方ですが、結論からいえばOA用紙に縮小版をプリントしてしまった方が楽です。インデックスプリントや、ワードやエクセルに写真の画像をぺたぺた貼るだけでもできます。

卒園アルバムづくりではなんども写真をチェックすることがあるので、現物が手元にあったほうが話しやすいのです。

ですが、写真を大勢から集めたり、大人数にチェックしてもらうにはオンラインサービスが有効。用途によって使い分けていくのがいいでしょう。

気を付けたいのが、写真は個人情報だということです

とくに、園からの提供素材はいろいろと制限がかけられている場合があります。オンラインストレージなどに上げる前に、必ず園の先生に確認を取りましょう。

良い写真が揃えられれば、それだけでアルバムの質はぐんと上がります。早めに取り掛かって、ぜひベストショットをアルバムにしてあげてください。


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