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はじまりは、年長の時に一緒だったお母さんからの連絡でした。
私は文集担当委員で、パソコンを使って卒園文集を作ったのですが、パソコンを使えないお母さんに「作り方を教えてほしい」と頼まれました。
ここでまとめたのは、パソコン初心者で冊子作りの知識がない役員さん方に実際に説明した方法です。
園によって内容ややり方は違うので、すべてがこの方法でできるとは限りませんが、参考になれば幸いです。
アナログ入稿のススメ
パソコンが得意でないなら、原稿入稿をおすすめします。絶対にパソコンでデータを作らないといけないということはありません。
データ入稿はイラストレーターやフォトショップといった専用ソフトか、PDFファイルで納品することがほとんどです。アップロードの手段や圧縮方法が指定されていることもあります。
印刷所によっては、写真やマスキングテープなどを切り貼りした原稿を、直接スキャンしてくれるところもあります。手数料がかかることが多いです。
薄い原稿はまとめてスキャンの機械にかけられるので無料のこともあるのですが、色々なものを貼った厚みのある原稿は1枚ずつ手作業でスキャンするため、有料がほとんど。1枚ならまだしも、10ページ20ページとあると予算がかさみます。
切り貼り原稿を作るなら、おすすめは一度自分たちでカラーコピーしたものを入稿する方法です。
今はカラーコピーの精度もかなり高いです。園にカラーコピー機がある場合もあるので、積極的に活用しましょう。
写真補正の壁
写真のページで厄介なのがレイアウト…の前に色調補正です。
プロの方に写真を撮ってもらう場合はそこまで心配ありませんが、自分たちで撮った写真は暗かったりしていることも多いです。
個人写真の一覧は色味が違うと厄介で、「この子の写真が妙に青い」「この子だけやたら明るい」というのが結構目立ちます。
解決方法はいくつかあって
①画像処理できる人を探す
②プロに頼む
③死ぬ気で覚える
以上です。
予算があれば迷わず②です。個人写真のページだけでも揃えてもらうと、仕上がりが違います。
安達写真印刷
文集・アルバムの写真データ補正サービスもあるので、予算に余裕があればおすすめです。
データ入稿できる場合、ページの作り方によっては補正してもらえる場合もあります。
こちらの夢フォトでのアルバム作成には「カスタムコース」「マイセルフコース」があり、専用の製作ソフトを使うことができます。画像補正もできるので、そんなソフトもってない…という方でも大丈夫。体験版もあります。
①、③も無理そうに見えますがかなり現実的です。ソフトさえあれば操作自体はまったく難しくなく、パソコンを使える人ならネットで調べればできるでしょう。
画像処理ソフトが無くてもオンラインで加工できる、PIXLREDITORというサービスもあります。
夢フォトのページに詳しくやり方が載っているので、ぜひ参考にしてみてください。
ただ、すべての写真を加工するのは相当の労力です。一人でやらないと色がぶれやすいため、個人の負担が大きくなるのは覚悟しましょう。
追記
昨今ではスマホの機能・性能が高くなり、デジカメに負けず劣らずの写真が撮れるようになりました。 アプリを使えば色調の補正やフレーム加工、文字入れなども簡単にできるため、デジカメの使用にこだわらず、スマホの写メ機能と補正アプリを活用するのもおすすめです。 サイズも重くなく、そのままプリントできるお店やネットショップも多いのでガンガン活用していきましょう。 |
デザインの壁
写真が用意できて、補正が終わったらいよいよデザインです。予算やパソコンスキルによっていろいろなやり方があります。
パソコンでデザインができない場合、プリントアウトした写真を原稿用紙に切ったり貼ったり、マステやカラーペンで装飾する方法がおすすめです。
個人写真の見開きページなど、写真をすべてプリントするとお金がかかりすぎるというページの対処方法ですが
(1)エクセルやワードで、用紙内に収まるように写真をすべて配置する
(2)なるべく上質な用紙にプリントする
(3)カラーペンやシールなどで装飾する
という方法もあります。原稿はその後スキャンされるので、なるべく写真がキレイにプリントできる上質な用紙を何枚か用意しましょう。それでもスナップ写真を人数分プリントするよりは安く上がると思います。
直接装飾を描きこむと失敗した時に痛手になります。マスキングテープやシールを使い、名前は他の紙に書いてから貼るなど工夫しましょう。
デメリットは、装飾に使う道具(マステ、色画用紙、カラーペン類など)が必要なこと。そしてカラーコピーになるので、データ入稿に比べるとどうしてもバサバサした感じが出てしまうことです。
写真を多めに使うなら、おすすめはしまうまプリント
やはりキレイにプリントした写真を使いたい!という場合、おすすめなのがネットで注文できるしまうまプリント(ネットプリントジャパン)です。
私たちは園で配布する冊子の作成以外に、担任の先生に渡す記念品として、ハンドメイドのアルバムづくりをしました。
子どものスナップ写真と手書きのメッセージカードを、フィルムではさむタイプのアルバムに挟んだもの。そのため、大量のスナップ写真をプリントすることになったのです。
しまうまプリントのサービスなら、パソコンで補正した画像をそのまま写真としてプリントできるためとても楽ちん!
画像処理ソフトを使えるなら、写真用紙の大きさの枠に、縮小した写真を2枚はめ込むことも可能。届いたらハサミで半分に切れば、ミニサイズスナップの完成です。
画面を見ながら「この写真は2枚ずつ、こっちは1枚」とじっくり注文ができるのでおすすめ。店頭だとなかなかこうはいきません。
ちなみに役員のお母さんに紹介してもらったのですが、その方は半年に1回、デジカメのデータをまとめてここに注文しているそうです。
子どもの写真、つい撮ったままデータで取って置きっぱなしになるんですよね。うーんかしこい。
とにかく早く取り掛かるのがポイント
自信が無ければ、とにかく早め早めに動きましょう。2月の行事も入れたい、いや3月も…と言っていると締め切りはどんどん厳しくなります。
原稿が早く完成していれば、追加で2月の行事の写真を入れたりする余裕もできます。年少や年中など、写真データがそろってるページからどんどん取り掛かりましょう。
冊子作りの経験が初めてなら、まず100%自分の原稿に不備があると思った方が賢明です。(余白や断ち切りで引っかかることが多いです)
修正の期間もしっかり予定に組んでおきましょう。
また、途中でわからないことがあったらすぐ印刷会社に聞きましょう。
パソコンで作った方が子どもが喜ぶとは限らない
幼稚園で同じクラスだったお母さんから、「下の子の卒園文集を作る役員になったので、パソコンでキレイに作りたい」という相談を受けました。
確かに私はすべてパソコンで作りました。
それはパソコンでしか作れないからです。
そのお母さんは、とてもかわいいイラストや文字を書ける人です。
それを使わないなんて、なんてもったいないんだと私は思います。
子どもたちも、将来読み返したときに「〇〇ちゃんのお母さんがパソコンで作ってくれたのよ」と言われるより
「〇〇ちゃんのお母さんたちが手で描いてくれたのよ」と言われた方が嬉しいはずです。
どうもお母さんたちの中で「パソコンはすごい」という認識があるように思えて仕方がありません。
私が文化部長で、役員の皆さんにPTAだよりの作成を依頼した時に
「手書きでも構わないんですよ」とお願いしましたが、皆さん苦手と言いながらもパソコンで作ってくれました。
とても達筆な文字を書ける人がゴシック体を使い、すごくかわいいイラストを描ける人がどこかで見たようなフリーイラストを入れる。
子どもにとってどちらが嬉しいか、考えるまでもないと私は思います。
子どもたちと一緒に、手で作る文集を
私の代で作った卒園文集には、先生方からの言葉のページもありました。役員から依頼する文書に、「お忙しい時期とは思いますが、できる限り手書きでお願いします」と添えました。
締め切りに余裕を持たせたのもよかったのか、ほとんどの先生が手書きで、イラストもすべて自筆で描いてくださった先生もいました。
子どもの文集ページは、当然ですが子どもの自筆です。覚えてままならないひらがなを使い、下書きをして、間違えないように頑張って1ページを清書します。似顔絵の枠もありました。
そんな頑張った子どもたちに贈る言葉は、やはり手で書いてほしいと私は思います。
人生で1冊だけの卒園文集。ずっと残る思い出のものだからこそ、キレイに作りたいという気持ちはあるでしょう。
ですが 「字が汚いから」「人に見せられるような絵ではないから」 その言葉を聞いた時、子どもたちはどんな風に感じるでしょうか。
私の代の役員さんたちは、常に「子どもたちはそれで嬉しいか?」ということを意識していたように思います。
どうか、これから卒園アルバムや卒園文集づくりに取り組む方も
「どうやったらきれいな卒園文集が作れるか?」
ではなく
「どうやったら子どもが喜ぶ文集になるか?」
を忘れずに、楽しく文集づくりをしてもらえたらなと思います。