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この度、我々の家には新しい家族「ツナ」がやってまいりました。
ボーダーコリーの男の子で、まだまだ小さい子犬です。
犬を飼いたいと思っても、実際に飼うとなるとまた話は別。今回は、犬を飼うか悩んでいたペット初心者の私たち家族が、ボーダーコリーのツナを迎え入れるに至った経緯を記していこうと思います。
犬を飼うか迷っている、どうしたらいいかわからない、と悩んでいる方の参考になれば幸いです。
どこでペットと出会うか
保護犬の里親になることも考えましたが、子どもと一緒に成長していくという点を重視したい、里親の条件に「小さい子どもがいないこと」というところが多いという2点を踏まえ、今回は保護犬の里親という選択肢を見送りました。
そしてペットに関してまったく知識のない私たちは、とりあえずペットショップに行くという選択肢しかありませんでした。
ペットに関わったことのない人たちは、ほとんどがそうだと思います。
しかしペットショップに行くたびに、ケースやケージに入れられている動物たちを見るたびに、なぜか不安感が増していくのです。
そんなときに出会ったのが、今お世話になっているペットショップです。
ネットでの評価がとても高く、お店の前に「仔犬産まれています」という看板もあったので、入店してみました。
しかし狭めの店内の、どこにも子犬はいません。ペット用品だけでした。
あれ…?と店内をきょろきょろしていると、奥から店主さんが出てきて、「なにかお探しですか?」と声をかけてくださいました。
「犬を飼おうか迷ってて、でもまだ決まってなくて…」
「あ、子犬をお探しだったんですね」
時間がありましたらお話だけでもどうぞ、とテーブルに案内されました。
「すみません、ここに子犬はいないんです」
そして、色々な話を聞きました。ここはお客様から依頼を受けてから初めて、ブリーダーから直接子犬を預かるお店であること。
ブリーダーを育てる支援もしていて、信頼できるブリーダーとやりとりしていること。
自分たちもブリーダーから大切な子犬を預かってくるので、マッチングの関係によっては希望に沿えないケースもあること。
渡してお終いなんてことはありえない、小犬達と縁ができた後も、いつでもなんでも相談に乗ってくれること。
家族で相談した結果、こちらのお店にお願いしようということになりました。
もしかしたら、こちらのお店に出会わなければ、犬を飼うのをやめていたかもしれません。
我々にとって「犬を飼おう」という決め手になったのは、生涯信頼できるお店に出会えたということです。
保護犬の里親はよく考えて
犬や猫を飼うときに、保護された動物の里親になる、という選択肢があります。
不幸になる動物を少しでも減らす、素晴らしい選択です。
ですが、保護動物の里親になることのデメリットを忘れてはいけません。
保護された犬や猫ならお金もかからないし、命を救うからいいことだよね!と安易な気持ちで選んでしまうと、大変なことにつながる可能性もあるのです。
病気の問題
保健所ではいろいろな検査をすることはないため、病気を患っている可能性があります。
治療すれば治るものもありますが、遺伝・先天性の病気や障害を抱えて「捨てられた」子たちも当然います。健康そうに見えてもわからない病気もあるでしょう。
自費ですべて治療し、その病気や障害に寄り添い、最後まで面倒をみられるのか。
雌犬であれば、妊娠の可能性もないわけではありません。あらゆる可能性を引き受けられるか、よく考える必要があります。
しつけ、心の問題
保護された犬はもともと飼われていたことも多いため、人懐こく、しつけがすでにされている飼いやすい犬であることがメリットとしてあげられます。
しかしそれとは反対に、飼い主がしつけを失敗した結果、飼育放棄された子もまたいるのです。吠え癖や噛み癖が酷かったりすることもあります。
中には、人からひどい仕打ちをうけてトラウマを抱えている子もいるでしょう。
そういった子たちが心を開いてくれるまで根気強く寄り添い、これからその子が幸せに生きていくために必要なしつけをし直す覚悟はあるでしょうか。
保護犬のメリット
こう書くと、保護犬=問題児、飼うのが難しい、と感じるかもしれませんが、決してそうと決まっているわけではありません。
保護犬は成犬であることが多く、性格がすでに落ち着いていて、おだやかなペットライフを始められるという最大のメリットがあります。
ペットショップやブリーダーから迎えらるのは基本的に子犬で、ある程度予測は付くものの、性格は徐々に表れるものです。また子どもを育てるというのは、それだけで大変なこと。
子犬を迎えたらしつけはすべて自分でしなくてはいけませんし、昼夜問わずの慌ただしい生活が確実に待っています。
成犬なら、目の前のこの子!というのがすぐにわかりますから、より相性のいい子とめぐり会う可能性は高くなるでしょう。
保護犬の里親になりたい場合は相談所を活用しよう
保護犬を引き取り、こんなはずじゃなかったと短期間のうちに再持ち込みするというのは、決してない話ではありません。
では不幸な子を減らすためにはどうしたらいいか。
それは保護団体に相談することです。
保護団体の方の多くは、「この子に今度こそ幸せになってほしい」という強い気持ちで活動しています。
そのため健康診断を受けさせるなどの体調の把握はもちろん、しつけの状況、性格などを踏まえたうえで、「こんな人に飼ってほしい」という縁組をしてくれるのです。
里親希望の人のライフスタイルなどをよく考慮して、この子ならベストパートナーになれますよ、という子を紹介してくれるでしょう。
逆に犬の話もほとんどしないまま「どの子でもいいですよ」なんてことを言うところはやめるべきだと思います。
レスキュー団体にもいろいろなところがあります。
犬の様子を嘘偽りなく教えてくれて、また、里親希望の人のことも真剣に考えてくれる。さらに引き取った後もしつけの相談に快く乗ってくれるような、長く付き合える団体を探しましょう。
保護団体からの譲渡は無料ではない
無料の場合もないわけではないですが、きちんとしたところほど譲渡金、または寄付金がかかります。
ワクチン・去勢・避妊手術代を始めとした諸費用がかかることがほとんどです。「お金かかるの!?」と少しでも思うなら、動物は飼わないほうがいいのではないでしょうか。
ブリーダーから入手するという選択肢
子犬や子猫を繁殖させる職業のことを、ブリーダーといいます。
ペットショップに子犬・子猫を卸しているのも、基本的にはブリーダーです。
このブリーダーから直接子犬・子猫をゆずってもらうという方法があります。
今はブリーダーと直接やりとりできるサイトも増え、一昔前ほど難しい入手経路ではなくなりました。しかし良いブリーダーかどうかを見極めることが必要になってきます。
中には、遺伝情報などまったく気にせずブリードを繰り返すといった悪質なブリーダーもいるようです。
口コミを見たり、あるいは実際に連絡を取りながら、信頼できるブリーダーさんを探しましょう。
どんな犬を飼いたいか、犬にどういうことを求めているのか
柴犬が飼いたい!トイプードルが飼いたい!など、飼いたい犬種から入る人がほとんどかと思います。
我が家は「犬を飼おう」という気持ちはあったものの、どの犬種がいいかという希望は実はあまりありませんでした。なんとなく…柴犬かな…というぼんやりしたイメージだけ。
①息子と遊べるような仲になってほしい
②小型の愛玩犬というよりは、少し大きめの兄弟のような存在感をイメージしている
③キャンプなどアウトドアでも楽しめたらいいと思う
ということを伝えると、どうしても柴ということでなければ、他の犬種もいくつかおすすめできますよと紹介してくれました。
そして我々のライフスタイルや犬種ごとの性格・ルーツの違い、ブリーダーさんが掛け合わせている性格の方向性などを相談した結果、ボーダコリーということに決定しました。
「かかりつけ人」に巡り合えるか
今思えば、一緒に生活していくのだから、そういったことを相談するのは当然だなと思えます。
しかし、犬を飼ったことのない人はなかなかそこまで考えたり、調べたりという発想は出てきにくいのではないかと思います。
やはり初めての人が犬を飼う上で大切なのは「信頼できる知識の豊富なプロに出会えるか」という点ではないでしょうか。
それはブリーダーさんかもしれないし、私たちがめぐり会ったようなペットショップかもしれないし、しつけ教室の人かもしれないし、トレーナーさんかもしれません。
あるいは、近所や友人、家族、親せきで犬を飼ったことのある経験のある人かもしれません。
犬を譲渡する瞬間までではなく、その後の成長も常に相談できるような場所や人を確保できるかどうかが、初心者には必要に思います。