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おいしいお味噌汁はやはり出汁から。我が家では、煮干し出汁・かつお出汁・顆粒だしの素の3種類を使っています。
出汁って手間がかかりそうだし、毎回作るなんて面倒で…という私のために!今回はお手軽簡単な煮干し出汁の取り方を紹介します!
煮干し出汁(いりこ出汁)はかつお出汁にくらべて取るのが楽で、濁りも少ないです。
お出汁初心者ならまずは煮干し出汁から!出汁パックを使う必要もなくて楽ちんですよ~!
水に浸けるだけの出汁の取り方
まず昆布を切ります。昆布には等級がありますが、水で出汁を取る場合はあまり気にしなくていいです。1等の昆布で取った出汁がおいしいとは限りません。
昆布の等級は見た目の部分も大きく、1、2等というのは昆布巻きなど、昆布そのものを食べる料理に使うためのもの。
出汁を取るなら3等ほどで十分です。
4等になるとやや崩れやすく、水だけならいいのですが、弱火にかけてしっかり出汁を取ろうとすると煮崩れたりしてしまうことがあります。
うちが使うのはこんなもん。(3人分)
ちっちゃ!と思うかもしれませんがじゅうぶんです。大きいと取り出すのが面倒です。
次に煮干しの頭とお腹をとります。
頭をボキッ!
ここから
二つにキレイに割ります。割れます。
あとは両方のお腹をガリガリと落とせばOK。
煮干しですが、ちょっと値段が張っても「大羽」と書いてある、煮干しの形が良くて大きいものを買いましょう。
小さいときれいに割れなかったりして、お腹を取るのが少し面倒です。しかも小さいのでたくさんやらなくてはいけません。
大きければ3人前で3匹くらいやればじゅうぶん。一人1匹計算ですね。あんまり入れると魚臭いです。足りないかな?と思ったら増やしていきましょう。
お鍋に下処理をしおわった煮干しを入れます。
いきなり腐ったりはしませんので、よっぽどの真夏じゃなければ放置でOKです。心配なら冷蔵庫へどうぞ。
ついでに明日の朝の分もタッパーに入れて、てきとうに水と一緒に冷蔵庫へ。
お鍋の方は、3時間くらい浸けておけばじゅうぶんおいしいです。何日も浸けっぱなしでなければOK。
しっかり浸け時間をとれたら、火にかける前に取り出してしまってOK。
取り出したら沸騰させ、少し灰汁が浮くので気になるなら取っておきます。
あとは具とお味噌を溶いていつも通りのお味噌汁にしましょう。
火にかけて旨味をしっかり出す方法
見ていられるなら極弱火にかけ、鍋肌にぷつぷつと泡がついてくるぐらいで取り出します。うま味を引き出したい場合は多少でも温めるといいでしょう。
急ぎの時も、乾いた昆布を水に浸したら極弱火からスタートします。ぷつぷつと鍋肌に泡が付くぐらいまで温めれば大丈夫です。
どちらにしても煮てしまうと最悪なので、忘れるくらいなら早めに引き上げるのを忘れずに!
網じゃくしで昆布と煮干しをとる
取り出す方法ですが、出汁=布巾やキッチンペーパーでこす、というイメージはありませんか?
これが面倒と感じる人も多いでしょう。私は即思いました。
そこで便利なのが網じゃくし。
ザバッとすくって
終了です。
ちょっと煮干しや昆布の欠片が残るかもしれませんが気にしません。
そのままポイで簡単煮干し出汁の完成です!
「使わなきゃ」と気が重くなるなら捨ててしまおう
ちなみに水出しで使った昆布ですが、まだ味が出るので弱火でじっくり煮出せば2番ダシが取れます。
細かく切って佃煮などにもできます。
煮干しも乾煎りして砕けばふりかけになります。
しかし私はほとんど捨てます!!!
もったいない!と思う方も多いでしょう。私も出汁を取り始めてた頃はもったいないと思い、2番ダシも取っていました。
ラップすれば冷凍もできるので、たまったら佃煮でも作ろう…と保存もしました。
しかし佃煮も消費が追い付かず、気が付けば冷凍庫は昆布だらけ。
結局、昆布の消費が追い付かないからと、出汁を取るのをやめてしまいました。
ですが昆布から取った出汁はおいしいです。顆粒出汁にはない滋味や、心を温かくしてくれる風味があると思います。
「昆布がもったいないから」と、出汁を取ることをやめてしまうほうがもったいない!
無理に再利用しようと気負うと、出汁をとること自体が苦痛になってしまいます。昆布はエキスをもらったらおしまい!と割り切って、ガンガン出汁をとっていきましょう!!
もちろん気が向いたら佃煮をつくったり、今日は煮物を作るから2番出汁を取ろう!もいいと思います。
私も今では「佃煮やふりかけを作りたい時はためる」という考え方になりました。
無理せず、気負わず、まずは「出汁を取る」ということを楽しんでみてください。
※出汁を取った後の煮干しとかつお節は、現在はツナ氏のごちそうおやつとなっております。
「本格的な出汁」にこだわらない
濁りや雑味を気にするのは料亭などお店でのことです。一般家庭ではそこまで気にする必要はないと私は思っています。
もちろんえぐみや臭みなど、自分が「嫌だな」と思うポイントは処理することが大切です。
しかし、澄んだ味かわずかな雑味があるか、正直そんな違いは私にはわかりません!!!旦那もわかりません!!(よかった)
別に海原雄山が飲むわけではないので、いいんです。
うちは美食倶楽部じゃないので、いいんです!!
「料亭ではない!ここは普通の家で私はただの母ちゃんだ!!」
そんな気持ちで出汁を取るのもアリだと思います。
鍋に浸けておいて、朝はタッパーから出して火にかけるだけ。足りない分はお水を足して薄めれば大丈夫。
味見をして「アレ!出汁の味がしない!」と思ったら、顆粒のだしの素を入れてしまえばいいんです!!
まずはやってみる。そんなはじめの一歩がおいしい味噌汁に繋がるかもしれません。
と偉そうに書いていますが、息子が「簡単じゃないお味噌汁の方がおいしい!」(※煮干しやかつお節で出汁を取った味噌汁のこと)というのでなるべく取るようにはしていますが、やっぱり疲れた時は私も顆粒のだしの素さんのお世話になっています。
面倒だからやらない!と決めず、今日はスペシャル味噌汁だよ~くらいの気分でお出汁をとってみてください。