ダンゴムシ。それは魅惑の生き物。
どこにでもいて、足が遅く、噛みつきもせず、触るところりと丸くなる…
小さな子どもが夢中になるのも無理はありません。
うちの小2の息子もしょっちゅう捕まえて帰ってきます。
息子「ダンゴムシ捕まえてきた!」
ハハ「庭にも山ほどいるじゃない!?」
庭にいるのがわかっていても、目につくと手を出さずにはいられない…そんなダンゴムシですが、ペットとして飼うのがブームになっているのだそうです!
安全でかわいいのでペットにぴったり
とくに男の子は、虫を飼いたがる傾向にあります。
代表的なところではカブトムシやクワガタ。バッタやコオロギ、アリの巣の観察が好きな子もいます。
しかしお母さんの立場からすると、虫を飼うのはちょっと…と難色を示すことが多いです。
①逃げたら最悪
②ジャンプしたり、足が早かったり、飛んだりする
③噛みついたりする危険がある
④エサの用意が大変
だいたいこの辺が理由ですね。
これをダンゴムシに当てはめると…
なんと!どれも当てはまらない!!
まずダンゴムシは逃げる可能性がほぼありません。ジャンプもできなければ、プラスチックの壁も登れません。仮に逃げたところでダンゴムシなので、さほど恐怖ではありません。
そして噛みついたり刺したりということもありません。触ったら手を洗うのは当然ですが、手の上をモショモショモショ…と歩く姿は可愛らしく、くすぐったいようなふわふわした感触がクセになるようです。
エサやりを気にしなくていい
ダンゴムシのエサですが、基本は枯れ葉です。カサカサのは苦手で、雨上がりの水を吸った落ち葉が好きです。
普通の土と湿らせた枯れ葉だけでとうぶん持ちます。腐葉土はそれだけでエサになるらしく、隠れる用の落ち葉を数枚入れておけば問題ありません。
枯れ葉の種類によって食いつきが違うようなので、よく食べる落ち葉探しなんかも子どもに人気のポイントかもしれませんね。探求心を育てるのにもピッタリ。
ダンゴムシは雑食性で、カルシウムとタンパク質も必要です。枯れ葉だけでは栄養不足になる可能性もあるので、他のものもたまにはあげてみるといいでしょう。
とはいえ食べる量はほんの少なので、切れ端を入れたら腐る前に回収するくらいでOK。キュウリの内側やゴマ、チーズなんかも好きなようです。
かなり硬いものもかじれるようで、濡れたコンクリートをかじるのが大好き。でもツルツルのスイカの皮はかじれない。そんなかわいい一面もあります。
乾燥には注意
そんな圧倒的飼いやすさのダンゴムシですが、水分補給には注意が必要です。
甲冑のような見た目からは想像がつきませんが、実は乾燥がとても苦手。湿気が無い場所だと数日も耐えられず死んでしまうそうです。
さらにダンゴムシはお腹から息を吸ったり吐いたりしているため、お腹を濡らすのも厳禁。
ダンゴムシに直接かからないように気をつけて、できれば数日に1回は霧吹きで水分補給してあげるのがいいそうです。
飽きたら逃がせる
その辺で捕まえて、その辺で逃がせるので実に手軽。
捕まえた近くで落ち葉と土を拾っておけばそのまま飼えます。個体も大きくならないので、大きな飼育ケースも不要。ツルツルの入れ物なら登れないので、いちごのパックにラップをかけて穴をあけてもOK。
発泡スチロールはかじってしまうのでやめておきましょう。
ひとつ気を付けたいのは、ダンゴムシは当然ですが繁殖します。赤ちゃんが生まれた場合、虫が苦手なお母さんにはビジュアル的に致命傷になる恐れがあるので注意しましょう。
適当に15~10匹ほど入れておけば勝手に繁殖するようです。エサも変わりはしないので手間はかかりません。増えすぎたら元の場所に逃がしてしまっても大丈夫です。
メリットいっぱいのダンゴムシ飼育
子どもなら、遅かれ早かれなにかを飼いたいと言い出すでしょう。
生き物を飼うことは、命の大切さや生物に対する研究心、自然に対する興味を育てるチャンスでもあります。
マンションだから、世話が大変だからという家庭でも、ダンゴムシならかなり飼いやすいのでおすすめです!
季節も問わないので、なにか飼いたいと言われたら一緒に探しに行ってみるのはいかがでしょうか?